門の浜の防潮堤工事

13メートル近い防潮堤の提体はほぼ完成していた。傷まずに残った従来の黒ずんだ堤防の上に、真っ白なかさ上げ提体が乗っている。

大船渡の魚市場から南下し、碁石海岸の大船渡市博物館で震災写真展を見学したあと、桜ライン311植樹会の集合場所の小友小学校へ向かう。
途中、門の浜(かどのはま)で防潮堤工事の現場に通りかかった。
従来の海抜8.5mの防潮堤の上に堤体を追加し、12.8mとしている。
しかし、東日本大震災の際の津波は推定高20mだったので、同規模の津波がきたら越えることになる。計画延長は約1.5キロで、費用は28億6500万円という。
もともとの防潮堤は、チリ地震津波(1960年5月24日)の後に、昭和三陸津波(1933年)の際の津波の高さを基準にして建設された。
近くに被災後まもなく作られたと思われる看板が残っていた。
「よみがえれ 門之浜、希望 勇気」とある。

大船渡 門の浜 2016年3月26日

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門の浜、看板
「よみがえれ、門之浜、希望 勇気」とある看板
門の浜、12.8mの防潮堤
横から見ると、従来のものの数倍の資材を投入していることがわかる。
門の浜、防潮堤
この部分には、ゲート(陸閘)開閉のための機器でも設置するのだろうか。