大船渡の真新しい魚市場で朝食

真新しい魚市場のデッキからは、活気にあふれた大船渡の再建工事の様子がうかがわれた。

大船渡港は、岩手県で最大の港湾であり、東北各地の冷凍水産物の輸出拠点となっている。 

陸前高田からドラゴンレール(*)大船渡線の跡を過ぎて、東へ数キロ進んで大船渡湾に到達、北上して大船渡の真新しい魚市場に着いた。
魚市場は2009年に新設工事が開始されたが、震災で被災して一時中断、2013年に工事を再開し、2014年から供用を開始した。

食堂は3階にあり、ようやく朝食にありつく。朝の早い魚市場とあって、朝7時から営業している。食堂のある3階には展示室と多目的ホールがあり、この日もホールで午後からの催しの準備が進められていた。

* ドラゴンレール
JR大船渡線の別称。1918年の計画以来、地元代議士が選挙区の利益のために「我田引鉄」の介入をして、大きく屈曲した路線となり、龍に見立てて「ドラゴンレール」と言われるようになった。震災後の2013年、気仙沼駅から終点の盛駅までがBRTで運行されている。

大船渡魚市場 3階デッキから 2016年3月26日

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大船渡パノラマ1
魚市場駐車場から北西方向を望む。大船渡湾から狭い平地を経て山が迫っている。
大船渡パノラマ2
正面に見える紅白の煙突は太平洋セメントの工場。2011年11月からセメントの生産を再開している。
大船渡パノラマ3
北東方向。わずかにカキの養殖筏が見える。
大船渡港パノラマ4
対岸にも漁港があり、再建工事の大きなクレーンがかすかに見える。