リゾートイン磐梯でネット検索用PCを設置
福島市内で集会に参加したあと、猪苗代湖を経て磐梯山の西の「リゾートイン磐梯」に設置された避難所に向う。この避難所には福島県各地から避難者が来ていた。
今回の支援行の二つ目の目的が、避難所での要望に従って、自由に利用できるインターネット検索端末を提供することだった。
避難所は磐梯山の西、会津若松市から10km余り北に位置するリゾートイン磐梯に置かれていた。
当時はスマートフォンの普及率も今より低く、ニーズはより切実だったのだろう。
食事の際に近くの席になった楢葉町居住の60歳前の入所者が、私のかぶっている「南相馬市 災害ボランティア」のキャップを見て、自宅のインターネット接続契約の費用のことで声をかけてきた。プロバイダに電話連絡して課金が停止されていることを確認して伝えると安心し、その他のことにも話が弾んだ。
農業に従事していたが、避難所を転々とするうちに母堂が亡くなられたという。高価な農機具のローンが残っており、この先どうすればいいかと途方にくれていた。
原発に近い汚染地域で年齢も年齢なので、農業の再開には期待を持っていない、という。
福島原発事故がいかに多くの人たちに重大な被害を与えていることか、改めて痛感する。
支援行動の仲間は、入り口の喫煙所で原発作業員だった人と話が弾んだ。事故発生後、応援要請の電話がかかってくるが、無視していると話していたそうだ。
階段に座り込み、さめざめと泣いていた女性もいたという。
ほんの一日ほどの滞在だったが、どっしりした磐梯山のように重い印象が残った。
福島県耶麻郡磐梯町更科清水平 リゾートイン磐梯 2011年5月1〜2日
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