津波被災 海辺の惨状

かつてはサーファーと海水浴客でにぎわった海岸は、防波堤と海浜の砂を流され、プラスチックゴミが堆積していた。

原町区萱浜、津波に被災した海岸
海岸は地形によって津波の影響が違う。この周辺は引き波の影響が少ない。萱浜という地名のとおり、奥には萱が茂っている。 

海岸は、防波堤が一部流され、土地の沈降の影響もあってすっかり様相が変わっているようだ。
津波の引き波は、海岸の微地形により流れが誘導され、土地の低い部分が大きくえぐられていた。
この後も目にしたが、津波は寄せ波よりも引き波が暴威をもたらす例も多いようだ。

南相馬市原町区萱浜 津波に被災した海岸 2011年5月1日

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原町区萱浜 流された防波堤1
海岸の防波堤は一部流された。土地が沈降した影響で、海岸線は防波堤より内側にある。
原町区萱浜 流された防波堤2
防波堤のコンクリートブロックは、津波によりかなりの距離を内陸に運ばれている。
原町区萱浜 流れ着いた松
根こそぎされた松の根元はすっぱりと断ち切られ、樹皮も海流に揉まれてあらかた剥ぎ取られている。
原町区 ゴミで一杯の海岸
この付近の海岸は、引き波で2m近く浸食され、おびただしいゴミが流れ着いている。
原町区の海岸
上の写真の広角ショット。地盤は1〜2m沈降しているようだ。